from 和ジオ

PearPCで MAC OS Xを動かしてみる

ソフトを使う

PearPCで MAC OS Xを動かしてみる

PearPCをつかって、MAC OS Xを WindowsXP SP2上で 動かしてみる試験。 ただし、うちの環境ではネットワークがうまくつながっていない。なのでいろいろ間違っていそう。 あと当然ですが、MAC OS X を持っていないとできません。

PearPC<を使っているスクリーンショット

Download」から以下のものをダウンロード。

  • pearpc-0.3.1-win32-sdl-jitc.zip
  • 3 GiB disk image
  • 3c90x (network card) driver for Darwin PPC/Mac OS X
  • あとネットワークを機能させるためにOpenVPN

まず手持ちの、MAC OS X の CD-ROMを .iso 形式にする。 B's Recorder GOLD5 の「リッピング」機能を使った。 CD Manipulator / cdrwin だとうまくブートできなかった。こっちのほうがサイズがずいぶん大きくなる。 .iso とは違う形式なのかも。よくしらないです。 ちなみに、MAC OS X 10.2しかもっていないのでこちらを利用した。 (昔 初代iMac に強引にいれようとして断念した一品..)

pearpc-0.3.1-win32-sdl-jitc.zipに含まれる ppccfg.exampleをリネームして、「ppccfg.ini」にしてみた。 主なファイル構成を下記にする。

ppccfg.ini
ppc.exe
SDL.dll
その他 readme等
[images](フォルダ作成)
Apple3Com3C90x-7-sw-pkg.iso (3c90x (network card) driver for Darwin PPC/Mac OS Xより)
macosx.10.2_01.iso (MAC OS X の CDイメージ。B's でつくったやつ)
pearpc-3gib.img (3 GiB disk imageより)

でもって、ハードディスクと、インストール用のOSのCDをマウントさせるために、ppccfg.iniを下記のように。 あと、prom_env_bootargs も変更。(やらないと CDがマウント FAILUER でブートできなかった。) ちなみに、エントリはもともと存在するので必ず新規に追加せずに「変更」すること。(同じエントリがあると怒られる)

pci_ide0_master_installed = 1
pci_ide0_master_image = "images/pearpc-3gib.img"
pci_ide0_slave_installed = 1
pci_ide0_slave_image = "images/macosx.10.2_01.iso"
prom_env_bootargs = ""

ppc.exe を起動。 ppccfg.ini を引数であたえる必要があるので、 .exe のショートカットを作成して こんな感じにプロパティを変更。 最初のうちは、コマンドプロンプトでやったほうがエラーが確認できてよいかも。

そして、ダブルクリックすると、PearPCが起動し、設定がうまくいっていれば MAC OSのインストーラが起動する。 一瞬で終了する場合は ppccfg.ini が間違っている。PearPCの起動メニューがでる場合は MAC OSの .isoイメージがおかしいかも。 あと、後述の OpenVPN がはいっていないのに、ネットワークカードを installed にしていても起動しない。 コンソールに出力されるエラーを見てみよう。

ダウンロードしたハードディスクイメージは初期化されていないので、 インストーラ途中で使える「ディスクユーティリティ」(画面左上メニューバーにでる) を使ってフォーマットする。あとは、いつもどおりにインストール。 MAC OS X 10.3 では、フォーマットできないらしいのでオフィシャルのサイトを読んでください。 やっていないので分からない。

インストールが終わったら、ネットワークの設定をする。一度、MAC OS を終了させ ppccfg.iniを

pci_ide0_slave_image = "images/Apple3Com3C90x-7-sw-pkg.iso"
pci_3c90x_installed = 1

に変更する。 それから OpenVPN を Windowsにインストールする。TAP-Win32だけチェックで OKのもよう。 Windows のネットワークの設定で、TAP-Win32ネットークカードを環境に合わせて変更する。

PearPC を起動すると、ネットワークドライバを CDにマウントするので .pkg をダブルクリックしてインストールする。 アップルメニューからネットワークの設定のところを開くと、ネットワークカードが認識される。

ここからがよく分からない。

PearPC と TAP-Win32 はなにかしらの方法で通信している。 両者を同じセグメントのIP体系に設定しても、ping がとばない。そういうものではないのだろうか。 とりあえず、PC上の「本物」の LANアダプタと TAP-Win32 は、ICSを使って NATしなければならない ようなのだが、192.168.0.0 のネットワークを使っていると ICS のIPが競合してうまくない。 Microsoft も問題として認識しているよう。ということで、ネットワークはつながっていない。

【メモ】.iso イメージを使わずにPCのCDドライブを直接使う場合は下記のようにするとよい。 ただし、ブートCDはブートしないようです。

pci_ide0_slave_image = "¥¥.¥E:"

とりあえずここまで。

2005/01/02 追記

ネットワークがうまくつながらないという件ですが、 PearPC, JAPAN さんに、 質問)Mac OS X 10.2でのネットワーク設定 という記事がありました。

たしかに、ネットワーク接続をしようとするとエラーログがでているので、 MAC OS X 10.2 と PearPC 0.31 の組み合わせではうまくないのかもしれません。

さすがに、このために、10.3 買うわけにもいかないので PearPC のバージョンアップ がされるまで保留にしようと思います。。

(昔書いた記事なので、ここだけ文体が違いますね。すいません。)